シオカラ小僧のご馳走
2019年 09月 10日
2019年9月8日、避暑から戻ってきたアキアカネ(秋茜)の姿を求めて林縁を彷徨っていた。一週前(8月31日)は全く姿が見い出せなかったが、この日はあちこちに潜むアキアカネの姿を確認できたので満足だった。
近付く台風の先触れで青空かと思えば俄かに驟雨が来たり、雲に覆われぱらついたりしていた。ツクツクボウシ(つくつく法師)と、アブラゼミ(油蝉)がうるさくとも、お目当てのアキアカネの姿が確認できたのは成果であった。
もっとも、この林縁で、例年の如くの確認観察なので確認できて当たり前。2018年は避暑地のアキアカネを観察してしまったのでこの林縁での記録がなく、2017年は8月26日に戻ってきたのを記録している。それ以前も8月の下旬には戻ってきたアキアカネを記録している。
そんなことで、ちょっと遅いのだが一週前の8月31日に覗いた次第であった。今年は二週前の8月25日までは避暑地のアキアカネを観察していたので野周りフィールドの観察がお留守になっていた。ところで今年は諸事情で昨年の避暑地とは別の新たな避暑地で蜻蛉を観察していた。
訳の分からない前書きばかり長くなってしまうので本題に。
一週前にオニヤンマ(鬼蜻蜓)達の狩場(餌場)を確認した。道順なのでその場を訪れた。
雨宿りをした訳ではないが時間が押していたのと、夕刻で曇っていたので茜探索を中断した。蒸し暑く、蚊に喰われ放題だったのも茜探索を中断した理由である。一週前は蚊に喰われることがなかったが、蚊のシーズンも訪れていた。
オニヤンマ達の狩場に着く前から林縁は餌捕り飛行のオニヤンマで賑わっていた。何処に止まるかわからないオニヤンマを眺める時間はないので、一目散に一週前の狩場を目指した。なにしろ、一週前に確認した狩場はオニヤンマ達が近くに止まってくれる観察適地だった。
そして、オニヤンマ達の狩場の一角に入るとシオカラトンボ(塩辛蜻蛉)が大物を捕食してるらしかった。17時過ぎの曇り空、この季節では暗くて肉眼では観察できなくなっていた。
ファインダを覗くと蝶を食っているようだった。若いセイタカアワダチソウ(背高泡立草)か何かの葉陰で隠れるように獲物を食っていた。葉陰で撮影難だったので回り込んだ。
回り込んでも蜻蛉は逃げることなくひたすらに獲物を食っていた。ファインダ越しに顔面(頭部)、前胸、脚部が鱗粉だらけなのが確認できた(画像 1 )。そして、オスであることも確認できた。
それにしても撮りづらい(観づらい)葉陰だったので、一か八か(いちかばちか)で追い出した。蝶を食うコオニヤンマ(小鬼蜻蜓)なら離れた場所か、高い樹上に逃げてしまうが、このシオカラ小僧は近くの枝に止まった。
明るさの問題はあるが、従前よりも観察しやすくなった。ファインダを覗くと、獲物は蛇の目蝶らしく、その卵を食っているところだった。まるで卵に夢中で食らいついているようだった(画像 2 )。
蝶の腹部に満ちた卵は食いでがあり、また、美味なご馳走であろう。
それから19分、オニヤンマの摂食観察の合間にシオカラ小僧を眺めると、まだ食いきっていなかった(画像 3 )。卵を食い飽きて、食休みをしていたのだろうか。
その後はオニヤンマの摂食観察を続け、蚊に食われてありこちが痒くて仕方ないので、その後のシオカラ小僧を見ることもなく退散した。
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茜探索の林縁に入る前に蜻蛉観察のどぶ川状の水路を覗いた。ちょっと前まではオオシオカラトンボ(大塩辛蜻蛉)の天下だったが、この日はオオシオカラトンボは鳴りを潜めシオカラトンボの天下になっていた。5月のシオカラトンボは数が少なかったが、7月に羽化した一団だろうかシオカラトンボで溢れていた。
このどぶ川状の水路、上部の湿地状の廃田の造成が始まっていた。関連付いて整備されてしまうと、来季は蜻蛉の観察が出来なくなってしまうかもしれない。
春から順にシオヤトンボ(塩屋蜻蛉)、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、シオカラトンボ(二化目?)の羽化、産卵が観察できる場所なので気掛かりでならない。
私は、シオカラ小僧とかマユタテ小僧とか、シオカラトンボとマユタテアカネ(眉立茜)のオスをそう呼ぶことが多い。何か根拠はあるのだろうが自覚できていない。
ところで、シオカラトンボのご馳走は、残った翅裏の模様からサトキマダラヒカゲ (里黄斑陰蝶)と推測した。蛇の目蝶は何故か覚えられない。それでも、サトキマダラヒカゲは時々眼前に現れるので翅裏の模様がうろ覚えではあるが記憶されている。
ただ、画像 1 は翅表だが、サトキマダラヒカゲの開翅姿を見たことがないのでピンと来るものはなかった。
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時間があればオニヤンマのグルメ振りも記事にしておきたいものである。
近付く台風の先触れで青空かと思えば俄かに驟雨が来たり、雲に覆われぱらついたりしていた。ツクツクボウシ(つくつく法師)と、アブラゼミ(油蝉)がうるさくとも、お目当てのアキアカネの姿が確認できたのは成果であった。
もっとも、この林縁で、例年の如くの確認観察なので確認できて当たり前。2018年は避暑地のアキアカネを観察してしまったのでこの林縁での記録がなく、2017年は8月26日に戻ってきたのを記録している。それ以前も8月の下旬には戻ってきたアキアカネを記録している。
そんなことで、ちょっと遅いのだが一週前の8月31日に覗いた次第であった。今年は二週前の8月25日までは避暑地のアキアカネを観察していたので野周りフィールドの観察がお留守になっていた。ところで今年は諸事情で昨年の避暑地とは別の新たな避暑地で蜻蛉を観察していた。
訳の分からない前書きばかり長くなってしまうので本題に。
一週前にオニヤンマ(鬼蜻蜓)達の狩場(餌場)を確認した。道順なのでその場を訪れた。
雨宿りをした訳ではないが時間が押していたのと、夕刻で曇っていたので茜探索を中断した。蒸し暑く、蚊に喰われ放題だったのも茜探索を中断した理由である。一週前は蚊に喰われることがなかったが、蚊のシーズンも訪れていた。
オニヤンマ達の狩場に着く前から林縁は餌捕り飛行のオニヤンマで賑わっていた。何処に止まるかわからないオニヤンマを眺める時間はないので、一目散に一週前の狩場を目指した。なにしろ、一週前に確認した狩場はオニヤンマ達が近くに止まってくれる観察適地だった。
そして、オニヤンマ達の狩場の一角に入るとシオカラトンボ(塩辛蜻蛉)が大物を捕食してるらしかった。17時過ぎの曇り空、この季節では暗くて肉眼では観察できなくなっていた。
ファインダを覗くと蝶を食っているようだった。若いセイタカアワダチソウ(背高泡立草)か何かの葉陰で隠れるように獲物を食っていた。葉陰で撮影難だったので回り込んだ。
回り込んでも蜻蛉は逃げることなくひたすらに獲物を食っていた。ファインダ越しに顔面(頭部)、前胸、脚部が鱗粉だらけなのが確認できた(画像 1 )。そして、オスであることも確認できた。
画像 1 大きな餌に食らいついているシオカラトンボのオス
それにしても撮りづらい(観づらい)葉陰だったので、一か八か(いちかばちか)で追い出した。蝶を食うコオニヤンマ(小鬼蜻蜓)なら離れた場所か、高い樹上に逃げてしまうが、このシオカラ小僧は近くの枝に止まった。
明るさの問題はあるが、従前よりも観察しやすくなった。ファインダを覗くと、獲物は蛇の目蝶らしく、その卵を食っているところだった。まるで卵に夢中で食らいついているようだった(画像 2 )。
蝶の腹部に満ちた卵は食いでがあり、また、美味なご馳走であろう。
画像 2 餌は蝶と蝶の卵だった
それから19分、オニヤンマの摂食観察の合間にシオカラ小僧を眺めると、まだ食いきっていなかった(画像 3 )。卵を食い飽きて、食休みをしていたのだろうか。
画像 3 食い飽きたのか、食休みか卵が減っていないようだ
その後はオニヤンマの摂食観察を続け、蚊に食われてありこちが痒くて仕方ないので、その後のシオカラ小僧を見ることもなく退散した。
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茜探索の林縁に入る前に蜻蛉観察のどぶ川状の水路を覗いた。ちょっと前まではオオシオカラトンボ(大塩辛蜻蛉)の天下だったが、この日はオオシオカラトンボは鳴りを潜めシオカラトンボの天下になっていた。5月のシオカラトンボは数が少なかったが、7月に羽化した一団だろうかシオカラトンボで溢れていた。
このどぶ川状の水路、上部の湿地状の廃田の造成が始まっていた。関連付いて整備されてしまうと、来季は蜻蛉の観察が出来なくなってしまうかもしれない。
春から順にシオヤトンボ(塩屋蜻蛉)、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、シオカラトンボ(二化目?)の羽化、産卵が観察できる場所なので気掛かりでならない。
私は、シオカラ小僧とかマユタテ小僧とか、シオカラトンボとマユタテアカネ(眉立茜)のオスをそう呼ぶことが多い。何か根拠はあるのだろうが自覚できていない。
画像 4 台風の先触れか、北の空の積乱雲
ところで、シオカラトンボのご馳走は、残った翅裏の模様からサトキマダラヒカゲ (里黄斑陰蝶)と推測した。蛇の目蝶は何故か覚えられない。それでも、サトキマダラヒカゲは時々眼前に現れるので翅裏の模様がうろ覚えではあるが記憶されている。
ただ、画像 1 は翅表だが、サトキマダラヒカゲの開翅姿を見たことがないのでピンと来るものはなかった。
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時間があればオニヤンマのグルメ振りも記事にしておきたいものである。
by ympc2014
| 2019-09-10 21:00
| 捕食